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福岡市で高齢者向け訪問診療に対応した内科クリニック13選|24時間対応・緩和ケア【2025年最新版】

福岡市で高齢者向け訪問診療に対応した内科クリニック13選 24時間対応・緩和ケア

高齢になり通院が負担になってきた、認知症で一人での通院が難しい、がんの治療で自宅療養を希望している。そんな悩みを抱える福岡市在住の方やご家族へ。本記事では、訪問診療や在宅医療に対応した信頼できる内科クリニック13選を、福岡市全7区からエリア別にご紹介します。

24時間365日対応、緩和ケア専門医、認知症専門医など、それぞれのクリニックの特徴を詳しく解説。訪問診療と往診の違い、費用の目安、クリニック選びのチェックリストまで、在宅医療を検討する際に必要な情報を網羅しました。住み慣れた自宅で、安心して療養生活を送るための第一歩を、この記事から始めましょう。

この記事で分かること
  • 福岡市全7区のエリア別おすすめクリニック13選
  • 訪問診療と往診の違い、費用の目安
  • 24時間対応や専門性など、クリニック選びのポイント
  • 在宅医療を始めるための具体的な手順
目次

福岡市で高齢者に優しい内科クリニックを選ぶポイント【結論】

福岡市では高齢化率が22.3%に達し、在宅療養を希望する高齢者は約52%に上ります。通院が困難になった方や、住み慣れた自宅で最期まで過ごしたいと考える方にとって、訪問診療や在宅医療に対応した内科クリニック選びは極めて重要です。

本記事では、福岡市全7区から高齢者に優しい内科クリニック13施設を厳選しました。24時間365日対応体制、緩和ケアや認知症などの専門性、多職種連携の充実度など、高齢者とご家族が安心して在宅療養を続けるための具体的な選定基準を解説します。

さらに、訪問診療と往診の違い、費用の目安、エリア別のクリニック詳細情報まで、福岡市の在宅医療を検討する際に必要な情報を網羅的にお伝えします。

24時間365日対応体制の有無を確認する

在宅医療で最も重要なのは、緊急時の対応体制です。高齢者は夜間や休日に急変することも多く、いざという時に医師がすぐに駆けつけてくれる体制が整っているかが、安心して在宅療養を続けるための生命線となります。

福岡市の在宅療養支援診療所の多くは、24時間365日の往診対応を掲げていますが、実際の対応範囲には差があります。電話相談のみのクリニックもあれば、深夜でも実際に医師が往診してくれる体制を整えている施設もあります。契約前に、緊急時の具体的な対応方法を必ず確認してください。

特に重要なのは、緊急連絡先が専用の電話回線で確保されているか、担当医師が直接対応してくれるのか、代診体制がどうなっているかといった点です。福岡市で機能強化型在宅療養支援診療所に認定されているクリニックは、より手厚い緊急対応体制が義務付けられていますので、選定の目安になります。

訪問診療エリアが自宅をカバーしているか

どれだけ評判の良いクリニックでも、訪問診療エリア外に住んでいては利用できません。福岡市の訪問診療クリニックは、一般的にクリニックから直線距離で16km圏内を診療エリアとしていますが、施設によって対応範囲は異なります。

例えば、中央区に拠点を置くクリニックは博多区や城南区もカバーしているケースが多い一方で、西区や東区など郊外エリアは対応範囲外となることもあります。本記事で紹介するクリニックは各施設の診療エリアを明記していますので、まずは自宅が対応範囲内かを確認してください。

また、複数拠点を展開しているクリニックは広域をカバーできるため、引っ越しをした場合でも同じ医師に継続して診てもらえる可能性があります。訪問診療は長期的な関係になることが多いため、将来的な生活の変化も視野に入れてクリニックを選ぶことが大切です。

専門性(緩和ケア・認知症・循環器など)と総合力のバランス

高齢者は複数の慢性疾患を抱えていることが多く、幅広い疾患に対応できる総合的な診療能力が求められます。一方で、がんの終末期医療、認知症の専門的管理、心疾患の継続的治療など、特定の疾患に関しては専門医による高度なケアが必要になるケースもあります。

福岡市には、緩和ケアに特化したクリニック、認知症専門医が在籍するクリニック、循環器内科の専門医が心疾患を管理するクリニックなど、それぞれ特色があります。主疾患がはっきりしている場合は、その分野の専門性が高いクリニックを選ぶと、より質の高い医療を受けられます。

日本老年医学会の指針では、高齢者医療においては「病態だけでなく生活機能や生活環境を包括的に把握し、ベネフィットとリスクのバランスを考慮した医療」が推奨されています。専門性と総合力のバランスが取れたクリニックを選ぶことで、病気の治療だけでなく、生活の質を維持しながら在宅療養を続けることが可能になります。

  • 緩和ケア専門のクリニックは、がん末期の疼痛管理や終末期医療に強みがある
  • 認知症専門医在籍のクリニックは、認知機能低下への適切な対応が期待できる
  • 循環器専門医がいるクリニックは、心不全や不整脈など心疾患の管理に優れている
  • 総合診療を重視するクリニックは、複数疾患の一元管理が得意

多職種連携(訪問看護・ケアマネ)の充実度

在宅医療は医師だけでは完結しません。訪問看護師、薬剤師、リハビリ専門職、栄養士、ケアマネージャーなど、多職種が連携して患者さんとご家族を支える仕組みが不可欠です。特に、訪問看護師は日常的な健康管理や医療処置を担い、医師との橋渡し役として重要な存在です。

福岡市は57箇所の地域包括支援センター(いきいきセンターふくおか)を設置し、医療と介護の連携を強化しています。訪問看護ステーションやケアプランセンターを併設しているクリニックは、シームレスな連携が期待でき、緊急時の対応もスムーズです。

クリニックを選ぶ際は、どのような多職種連携体制を構築しているか、具体的にどの訪問看護ステーションや介護事業所と提携しているかを確認しましょう。特に、24時間対応の訪問看護体制が整っているかどうかは、在宅での看取りを希望する場合に重要なポイントとなります。

  • 訪問看護ステーション併設のクリニックは、医療と看護の連携がスムーズ
  • ケアマネージャーとの定期的な情報共有体制があるか確認
  • 薬剤師による訪問服薬指導の体制も重要
  • リハビリ専門職との連携で、生活機能の維持・向上が可能

訪問診療と往診の違い|在宅医療の基礎知識

在宅医療を検討する際、多くの方が「訪問診療」「往診」「訪問看護」の違いを混同されています。これらは似ているようで目的も仕組みも大きく異なるサービスです。 福岡市で在宅医療を安心して利用するためには、それぞれのサービスの特徴と役割を正確に理解しておくことが重要です。

ここでは、訪問診療と往診の違い、医療保険と介護保険の使い分け、訪問看護との連携体制について、わかりやすく解説します。適切なサービスを選ぶことで、通院の負担を減らしながら、自宅で質の高い医療を受けることができます。

訪問診療とは?定期的な計画診療

訪問診療は、医師があらかじめ診療計画を立て、定期的に患者さんの自宅や施設を訪問して診察を行うサービスです。通院が困難な方を対象に、計画的かつ継続的に健康管理を行う「第一のかかりつけ医」としての役割を担います。

福岡市の訪問診療クリニックでは、月2回の定期訪問を基本としていますが、患者さんの病状に応じて訪問頻度を調整することも可能です。定期訪問では、診察、血圧測定、血液検査、処方箋の発行などを行い、慢性疾患の管理や病状の変化を継続的にモニタリングします。

訪問診療の最大の特徴は、患者さんの実際の生活環境を医師が把握できることです。自宅での食事内容、服薬状況、家族のサポート体制、住環境のバリアなど、病院では見えない情報を踏まえた治療方針を立てることができます。これにより、患者さん一人ひとりに最適化された医療を提供できるのです。

訪問診療の対象者と頻度(月2回が基本)

訪問診療の対象となるのは、病気や障害、高齢などの理由で通院が困難な方です。具体的には、寝たきりや歩行困難な方、認知症で一人での通院が難しい方、がんの終末期で通院による体力消耗を避けたい方などが該当します。

訪問頻度は基本的に月2回ですが、病状によって調整可能です。例えば、がん末期で疼痛管理が必要な場合や、心不全の急性増悪リスクがある場合は、週1回以上の訪問を行うこともあります。逆に、病状が安定している場合は月1回の訪問で対応できるケースもあります。

訪問診療では、医師が診察を行うだけでなく、必要に応じて自宅で血液検査、心電図検査、超音波検査なども実施します。福岡市の在宅医療クリニックの中には、ポータブルX線装置を持参して胸部レントゲン撮影を行う施設もあります。

  • 基本的な訪問頻度は月2回(2週間に1回)
  • 病状に応じて週1回以上の訪問も可能
  • 安定している場合は月1回の訪問で対応
  • 訪問時間は1回あたり20~30分程度が目安

医療保険・介護保険の適用と費用目安

訪問診療には医療保険が適用され、自己負担は1割から3割です。また、要介護認定を受けている方は、居宅療養管理指導費として介護保険も併用できます。医療保険と介護保険を組み合わせることで、費用負担を抑えながら充実した在宅医療サービスを受けることが可能です。

月2回の定期訪問診療を受けた場合の自己負担額(1割負担)の目安は、医療保険で約6,000円、介護保険で約1,000円、合計約7,000円程度です。これに加えて、処方された薬剤費や訪問看護費用などが別途かかります。ただし、緊急往診や特殊な医療処置が必要な場合は、追加費用が発生します。

費用の内訳としては、在宅患者訪問診療料(1回あたり約900円・1割負担)、在宅時医学総合管理料(月1回約4,500円・1割負担)、居宅療養管理指導費(月2回約1,000円・1割負担)などが主なものです。詳細な費用は、診療内容や患者さんの状態によって変動しますので、契約前にクリニックに確認することをおすすめします。

  • 医療保険の自己負担は1割~3割(年齢や所得による)
  • 要介護認定者は介護保険の居宅療養管理指導費も適用可能
  • 月2回訪問の場合、1割負担で合計約7,000円が目安
  • 緊急往診や特殊処置には別途費用が発生

往診とは?緊急時の臨時対応

往診は、患者さんの急な体調悪化など突発的な事態に対し、患者さんやご家族からの要請を受けて臨時で医師が訪問し診療するサービスです。訪問診療が「計画的・定期的」であるのに対し、往診は「突発的・緊急的」な対応と位置付けられます。

福岡市の在宅療養支援診療所は、訪問診療を契約している患者さんに対して、24時間365日の往診対応体制を整えています。夜間や休日に急に発熱した、呼吸が苦しくなった、痛みが強くなったなど、緊急性の高い症状が出た際に、医師が自宅まで駆けつけて診察・治療を行います。

往診は在宅での救急医療的な役割を果たします。ただし、生命に関わる重篤な状態の場合は、救急車を呼んで病院の救急外来を受診することが優先されます。往診医は、入院が必要かどうかの判断も含めて、適切な医療を提供します。

往診が必要になるケースと対応時間

往診が必要になる典型的なケースとしては、高熱(38度以上)が出た、激しい腹痛や胸痛がある、呼吸困難や息切れが強い、嘔吐や下痢が続いている、意識レベルが低下しているなどの症状が挙げられます。また、がん患者さんの疼痛コントロールが効かなくなった場合なども、緊急往診の対象となります。

福岡市の在宅医療クリニックの多くは、専用の緊急連絡電話回線を設けており、夜間や休日でも医師または看護師が電話対応します。症状を聞き取り、緊急性を判断した上で、必要であれば医師が往診に向かいます。通常、連絡から1~2時間以内に医師が到着することを目指していますが、交通状況や同時刻の他の往診状況によって前後することもあります。

往診時には、診察だけでなく、必要に応じて点滴、注射、酸素投与、簡易検査などの処置も行います。入院が必要と判断された場合は、連携している病院への搬送手配もサポートします。往診費用は医療保険が適用され、深夜や休日の加算がありますが、1割負担で数千円程度が目安です。

STEP
緊急連絡電話に連絡

クリニックの24時間緊急連絡先に電話をかけ、症状を伝えます。

STEP
医師による緊急性の判断

医師または看護師が症状を聞き取り、往診の必要性を判断します。

STEP
医師が自宅へ往診

通常1~2時間以内に医師が到着し、診察・治療を行います。

訪問看護との連携体制

訪問看護は、看護師が患者さんの自宅を訪問し、療養上の世話や診療の補助を行うサービスです。訪問診療の医師が「訪問看護指示書」を交付し、その指示に基づいて訪問看護師が日常的な健康管理や医療処置を行います。医師の訪問は月2回程度ですが、訪問看護は週に数回訪問することも多く、患者さんの日常を最も近くで支える存在です。

訪問看護師の具体的な業務内容は、バイタルサイン測定(体温・血圧・脈拍など)、服薬管理、褥瘡(床ずれ)のケア、カテーテル管理、人工呼吸器などの医療機器管理、清拭や入浴介助、リハビリテーション、ご家族への介護指導など多岐にわたります。医師の指示に基づきながらも、日々の細かな変化を観察し、必要に応じて医師に報告・相談します。

福岡市には多数の訪問看護ステーションがあり、24時間連絡体制を整備している施設も増えています。訪問診療クリニックが訪問看護ステーションを併設している場合、医師と看護師の連携がよりスムーズになり、緊急時の対応も迅速です。また、同じクリニックの医師と看護師がチームとして患者さんを支えることで、一貫性のある医療・ケアを提供できます。

訪問看護師の役割と医師との連携方法

訪問看護師は、医師と患者さん・ご家族をつなぐ重要な橋渡し役です。医師の訪問は月2回程度ですが、看護師は週に複数回訪問することで、病状の変化をきめ細かく観察します。例えば、食欲の低下、むくみの出現、呼吸状態の変化など、微細な変化を早期に発見し、医師に報告することで、病状の悪化を未然に防ぐことができます。

医師と看護師の連携方法としては、定期的なカンファレンス(症例検討会)、ICTを活用した情報共有システム、緊急時の直通連絡体制などがあります。福岡市の先進的なクリニックでは、タブレット端末やクラウドシステムを活用し、医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャーなど多職種がリアルタイムで患者情報を共有する仕組みを導入しています。

また、訪問看護師はご家族の精神的なサポートも担います。介護の悩みや不安を聞き取り、必要に応じて地域包括支援センターや介護サービス事業所との連携を提案します。特に在宅での看取りを希望する場合、訪問看護師の存在はご家族にとって大きな支えとなります。

  • 訪問看護師は日常的な健康観察と医療処置を担当
  • 医師への定期的な報告で病状変化を早期発見
  • ICTを活用した多職種間の情報共有が進んでいる
  • ご家族の介護負担軽減と精神的サポートも重要な役割

介護保険と医療保険の使い分け

訪問看護サービスは、医療保険と介護保険のどちらでも利用できますが、原則として要介護・要支援認定を受けている方は介護保険が優先されます。ただし、厚生労働大臣が定める特定疾病(末期がん、難病など)の場合や、医師が特別訪問看護指示書を交付した場合は、医療保険が適用されます。

介護保険で訪問看護を利用する場合、ケアマネージャーが作成するケアプランに組み込まれ、他の介護サービス(訪問介護、デイサービスなど)と合わせて利用限度額内で調整されます。医療保険で利用する場合は、介護保険の限度額とは別枠で利用でき、訪問回数の制限も緩和されます。

費用負担は、介護保険の場合は1割から3割の自己負担で、30分未満の訪問で約470円(1割負担)が目安です。医療保険の場合も1割から3割負担で、週3回までの訪問であれば1回あたり約580円(1割負担・基本療養費)程度です。複雑な医療処置が必要な場合は加算があります。

訪問看護は医療保険と介護保険のどちらで利用しますか?

要介護認定を受けている方は原則として介護保険が優先されます。ただし、末期がんや難病などの特定疾病の場合、または医師が特別訪問看護指示書を交付した場合は医療保険が適用されます。医療保険の場合は訪問回数の制限が緩和されます。

訪問看護と訪問介護はどう違いますか?

訪問看護は看護師が医療的ケアや健康管理を行うのに対し、訪問介護はホームヘルパーが身体介護(入浴・排泄・食事介助など)や生活援助(掃除・洗濯・買い物など)を行います。訪問看護は医師の指示が必要ですが、訪問介護はケアマネージャーのケアプランに基づいて提供されます。

訪問診療と往診の違い|在宅医療の基礎知識

在宅医療を検討する際、多くの方が「訪問診療」「往診」「訪問看護」の違いを混同されています。これらは似ているようで目的も仕組みも大きく異なるサービスです。

福岡市で在宅医療を安心して利用するためには、それぞれのサービスの特徴と役割を正確に理解しておくことが重要です。ここでは、訪問診療と往診の違い、医療保険と介護保険の使い分け、訪問看護との連携体制について、わかりやすく解説します。適切なサービスを選ぶことで、通院の負担を減らしながら、自宅で質の高い医療を受けることができます。

訪問診療とは?定期的な計画診療

訪問診療は、医師があらかじめ診療計画を立て、定期的に患者さんの自宅や施設を訪問して診察を行うサービスです。通院が困難な方を対象に、計画的かつ継続的に健康管理を行う「第一のかかりつけ医」としての役割を担います。

福岡市の訪問診療クリニックでは、月2回の定期訪問を基本としていますが、患者さんの病状に応じて訪問頻度を調整することも可能です。定期訪問では、診察、血圧測定、血液検査、処方箋の発行などを行い、慢性疾患の管理や病状の変化を継続的にモニタリングします。

訪問診療の最大の特徴は、患者さんの実際の生活環境を医師が把握できることです。自宅での食事内容、服薬状況、家族のサポート体制、住環境のバリアなど、病院では見えない情報を踏まえた治療方針を立てることができます。これにより、患者さん一人ひとりに最適化された医療を提供できるのです。

訪問診療の対象者と頻度(月2回が基本)

訪問診療の対象となるのは、病気や障害、高齢などの理由で通院が困難な方です。具体的には、寝たきりや歩行困難な方、認知症で一人での通院が難しい方、がんの終末期で通院による体力消耗を避けたい方などが該当します。

訪問頻度は基本的に月2回ですが、病状によって調整可能です。例えば、がん末期で疼痛管理が必要な場合や、心不全の急性増悪リスクがある場合は、週1回以上の訪問を行うこともあります。逆に、病状が安定している場合は月1回の訪問で対応できるケースもあります。

訪問診療では、医師が診察を行うだけでなく、必要に応じて自宅で血液検査、心電図検査、超音波検査なども実施します。福岡市の在宅医療クリニックの中には、ポータブルX線装置を持参して胸部レントゲン撮影を行う施設もあります。

  • 基本的な訪問頻度は月2回(2週間に1回)
  • 病状に応じて週1回以上の訪問も可能
  • 安定している場合は月1回の訪問で対応
  • 訪問時間は1回あたり20~30分程度が目安

医療保険・介護保険の適用と費用目安

訪問診療には医療保険が適用され、自己負担は1割から3割です。また、要介護認定を受けている方は、居宅療養管理指導費として介護保険も併用できます。医療保険と介護保険を組み合わせることで、費用負担を抑えながら充実した在宅医療サービスを受けることが可能です。

月2回の定期訪問診療を受けた場合の自己負担額(1割負担)の目安は、医療保険で約6,000円、介護保険で約1,000円、合計約7,000円程度です。これに加えて、処方された薬剤費や訪問看護費用などが別途かかります。ただし、緊急往診や特殊な医療処置が必要な場合は、追加費用が発生します。

費用の内訳としては、在宅患者訪問診療料(1回あたり約900円・1割負担)、在宅時医学総合管理料(月1回約4,500円・1割負担)、居宅療養管理指導費(月2回約1,000円・1割負担)などが主なものです。詳細な費用は、診療内容や患者さんの状態によって変動しますので、契約前にクリニックに確認することをおすすめします。

  • 医療保険の自己負担は1割~3割(年齢や所得による)
  • 要介護認定者は介護保険の居宅療養管理指導費も適用可能
  • 月2回訪問の場合、1割負担で合計約7,000円が目安
  • 緊急往診や特殊処置には別途費用が発生

往診とは?緊急時の臨時対応

往診は、患者さんの急な体調悪化など突発的な事態に対し、患者さんやご家族からの要請を受けて臨時で医師が訪問し診療するサービスです。訪問診療が「計画的・定期的」であるのに対し、往診は「突発的・緊急的」な対応と位置付けられます。

福岡市の在宅療養支援診療所は、訪問診療を契約している患者さんに対して、24時間365日の往診対応体制を整えています。夜間や休日に急に発熱した、呼吸が苦しくなった、痛みが強くなったなど、緊急性の高い症状が出た際に、医師が自宅まで駆けつけて診察・治療を行います。

往診は在宅での救急医療的な役割を果たします。ただし、生命に関わる重篤な状態の場合は、救急車を呼んで病院の救急外来を受診することが優先されます。往診医は、入院が必要かどうかの判断も含めて、適切な医療を提供します。

往診が必要になるケースと対応時間

往診が必要になる典型的なケースとしては、高熱(38度以上)が出た、激しい腹痛や胸痛がある、呼吸困難や息切れが強い、嘔吐や下痢が続いている、意識レベルが低下しているなどの症状が挙げられます。また、がん患者さんの疼痛コントロールが効かなくなった場合なども、緊急往診の対象となります。

福岡市の在宅医療クリニックの多くは、専用の緊急連絡電話回線を設けており、夜間や休日でも医師または看護師が電話対応します。症状を聞き取り、緊急性を判断した上で、必要であれば医師が往診に向かいます。通常、連絡から1~2時間以内に医師が到着することを目指していますが、交通状況や同時刻の他の往診状況によって前後することもあります。

往診時には、診察だけでなく、必要に応じて点滴、注射、酸素投与、簡易検査などの処置も行います。入院が必要と判断された場合は、連携している病院への搬送手配もサポートします。往診費用は医療保険が適用され、深夜や休日の加算がありますが、1割負担で数千円程度が目安です。

STEP
緊急連絡電話に連絡

クリニックの24時間緊急連絡先に電話をかけ、症状を伝えます。

STEP
医師による緊急性の判断

医師または看護師が症状を聞き取り、往診の必要性を判断します。

STEP
医師が自宅へ往診

通常1~2時間以内に医師が到着し、診察・治療を行います。

訪問看護との連携体制

訪問看護は、看護師が患者さんの自宅を訪問し、療養上の世話や診療の補助を行うサービスです。訪問診療の医師が「訪問看護指示書」を交付し、その指示に基づいて訪問看護師が日常的な健康管理や医療処置を行います。医師の訪問は月2回程度ですが、訪問看護は週に数回訪問することも多く、患者さんの日常を最も近くで支える存在です。

訪問看護師の具体的な業務内容は、バイタルサイン測定(体温・血圧・脈拍など)、服薬管理、褥瘡(床ずれ)のケア、カテーテル管理、人工呼吸器などの医療機器管理、清拭や入浴介助、リハビリテーション、ご家族への介護指導など多岐にわたります。医師の指示に基づきながらも、日々の細かな変化を観察し、必要に応じて医師に報告・相談します。

福岡市には多数の訪問看護ステーションがあり、24時間連絡体制を整備している施設も増えています。訪問診療クリニックが訪問看護ステーションを併設している場合、医師と看護師の連携がよりスムーズになり、緊急時の対応も迅速です。また、同じクリニックの医師と看護師がチームとして患者さんを支えることで、一貫性のある医療・ケアを提供できます。

訪問看護師の役割と医師との連携方法

訪問看護師は、医師と患者さん・ご家族をつなぐ重要な橋渡し役です。医師の訪問は月2回程度ですが、看護師は週に複数回訪問することで、病状の変化をきめ細かく観察します。例えば、食欲の低下、むくみの出現、呼吸状態の変化など、微細な変化を早期に発見し、医師に報告することで、病状の悪化を未然に防ぐことができます。

医師と看護師の連携方法としては、定期的なカンファレンス(症例検討会)、ICTを活用した情報共有システム、緊急時の直通連絡体制などがあります。福岡市の先進的なクリニックでは、タブレット端末やクラウドシステムを活用し、医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャーなど多職種がリアルタイムで患者情報を共有する仕組みを導入しています。

また、訪問看護師はご家族の精神的なサポートも担います。介護の悩みや不安を聞き取り、必要に応じて地域包括支援センターや介護サービス事業所との連携を提案します。特に在宅での看取りを希望する場合、訪問看護師の存在はご家族にとって大きな支えとなります。

  • 訪問看護師は日常的な健康観察と医療処置を担当
  • 医師への定期的な報告で病状変化を早期発見
  • ICTを活用した多職種間の情報共有が進んでいる
  • ご家族の介護負担軽減と精神的サポートも重要な役割

介護保険と医療保険の使い分け

訪問看護サービスは、医療保険と介護保険のどちらでも利用できますが、原則として要介護・要支援認定を受けている方は介護保険が優先されます。ただし、厚生労働大臣が定める特定疾病(末期がん、難病など)の場合や、医師が特別訪問看護指示書を交付した場合は、医療保険が適用されます。

介護保険で訪問看護を利用する場合、ケアマネージャーが作成するケアプランに組み込まれ、他の介護サービス(訪問介護、デイサービスなど)と合わせて利用限度額内で調整されます。医療保険で利用する場合は、介護保険の限度額とは別枠で利用でき、訪問回数の制限も緩和されます。

費用負担は、介護保険の場合は1割から3割の自己負担で、30分未満の訪問で約470円(1割負担)が目安です。医療保険の場合も1割から3割負担で、週3回までの訪問であれば1回あたり約580円(1割負担・基本療養費)程度です。複雑な医療処置が必要な場合は加算があります。

訪問看護は医療保険と介護保険のどちらで利用しますか?

要介護認定を受けている方は原則として介護保険が優先されます。ただし、末期がんや難病などの特定疾病の場合、または医師が特別訪問看護指示書を交付した場合は医療保険が適用されます。医療保険の場合は訪問回数の制限が緩和されます。

訪問看護と訪問介護はどう違いますか?

訪問看護は看護師が医療的ケアや健康管理を行うのに対し、訪問介護はホームヘルパーが身体介護(入浴・排泄・食事介助など)や生活援助(掃除・洗濯・買い物など)を行います。訪問看護は医師の指示が必要ですが、訪問介護はケアマネージャーのケアプランに基づいて提供されます。

【エリア別】福岡市の高齢者向け内科クリニック13選

福岡市全7区から、高齢者に優しい内科クリニック13施設を厳選してご紹介します。それぞれのクリニックは、24時間365日対応、緩和ケア、認知症専門診療、循環器疾患管理など、独自の強みを持っています。

訪問診療エリア、アクセス、診療時間、特徴的なサービス内容を詳しく解説しますので、ご自身やご家族の状況に最適なクリニックを見つける参考にしてください。福岡市の在宅医療は、地域包括ケアシステムと連携しながら、高齢者が住み慣れた自宅で安心して療養できる環境を整えています。各区に特色あるクリニックが分散配置されていますので、お住まいのエリアから選びやすい構成になっています。

中央区の高齢者向け内科クリニック(4施設)

福岡市中央区は、在宅医療クリニックが最も集中しているエリアです。交通アクセスが良く、福岡市全域をカバーできる立地のクリニックが多いのが特徴です。特に、日本初の在宅抗がん剤治療を提供するクリニックや、福岡市で唯一の緩和医療学会認定研修施設など、高度な専門性を持つクリニックが揃っています。

鶴田クリニック|日本初の在宅抗がん剤治療に対応

2023年7月開院の訪問診療専門クリニックで、最大の特徴は日本初の在宅抗がん剤治療を提供していることです。がん薬物療法専門医が在籍し、入院も通院もできない患者さんに対して、自宅で質の高いがん化学療法を実施します。

緩和ケアに強く、在宅酸素療法、人工肛門管理、医療用麻薬による疼痛治療にも対応しています。地域の医療機関や介護事業所との密な連携により、患者さんとご家族の意向を最大限尊重した診療プランを提供します。24時間365日の往診対応体制を整え、在宅看取りにも積極的に対応しています。

所在地:〒810-0044 福岡市中央区六本松4-11-26 ビバーチェ・ハシモト2階10号
電話番号:092-791-7891
診療エリア:福岡市中央区・博多区・城南区・南区(全域)、早良区・西区・東区、糸島市
アクセス:地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩3分
公式サイト:https://www.tsuruta-cl.com/
  • 日本初の在宅抗がん剤治療を提供
  • がん薬物療法専門医による専門的な緩和ケア
  • 24時間365日の往診対応
  • 在宅看取りに積極的に対応

たけとみクリニック|脳血管疾患・神経難病に特化

脳血管疾患と神経難病に特化した在宅医療クリニックです。寝たきり患者さん、末期がん患者さんへの対応に豊富な経験を持ち、インフォームド・コンセントを重視した診療方針を徹底しています。

患者さんとご家族の意向を尊重し、納得いくまで説明を行った上で治療方針を決定します。24時間365日体制で夜間・休日の往診にも対応可能。豊富な臨床経験を持つ医師が、地域のホームドクターとして信頼関係を大切にした診療を提供しています。

所在地:〒810-0032 福岡市中央区輝国2-11-13-101号
電話番号:092-736-5183
診療エリア:福岡市中央区、南区、城南区
高齢者向けサービス:訪問診療(定期的な診察)、往診(24時間365日体制)、在宅医療専門
  • 脳血管疾患・神経難病の専門的診療
  • 寝たきり患者さんへの豊富な経験
  • インフォームド・コンセントを重視
  • 24時間365日の往診体制

福岡みなと在宅医療クリニック|緩和医療学会認定研修施設

福岡市の在宅クリニックで唯一の日本緩和医療学会認定研修施設です。緩和医療専門医の育成を行う専門的な緩和ケアプログラムを有し、がん・難病等の重症患者さん対応に強みがあります。

一般内科、外科、緩和ケア内科、皮膚科、整形外科など幅広い診療科目に対応し、自宅でのレントゲン検査や輸血も可能です。医師・看護師・社会福祉士・医療相談員による充実したチーム診療を実施し、認知症や在宅看取りにも包括的に対応しています。24時間365日の緊急往診体制で、患者さんとご家族の安心を支えます。

所在地:〒810-0055 福岡市中央区黒門9-17
電話番号:092-791-4860
診療エリア:福岡市中央区、博多区、城南区、南区を中心(エリア外も相談可能)
アクセス:地下鉄「唐人町駅」5番出口徒歩1分
外来診療:完全予約制(9:30~16:30、土日祝休)
公式サイト:https://fukuoka-minato.com/
  • 福岡市唯一の日本緩和医療学会認定研修施設
  • 幅広い診療科目に対応(内科・外科・緩和ケア内科・皮膚科・整形外科)
  • 自宅でのレントゲン検査・輸血が可能
  • 多職種チーム医療による包括的ケア

ふくおかスマイル在宅クリニック|複数医師によるチーム医療

医療法人修志会グループが運営する訪問診療専門クリニックで、複数医師によるチーム制と24時間365日対応が特徴です。院長は麻酔科、集中治療科、総合診療科の経験を持ち、幅広い視点で患者さんを診療します。

がんの末期から慢性疾患まで幅広い疾患に対応し、認知症などの精神疾患や神経難病、整形外科疾患にも専門医が対応可能です。西区にある同法人のプラス訪問クリニックとも連携し、より広いエリアと疾患に迅速な対応を実現しています。若くて経験豊富な医師がフットワーク軽く地域を飛び回り、質の高い在宅医療を提供します。

所在地:〒815-0033 福岡市南区大橋2-1-1 大橋花村ビル4F
電話番号:092-408-7400
FAX:092-408-7401
診療エリア:福岡市南区・城南区・中央区・博多区・東区・早良区、春日市、那珂川市、大野城市、太宰府市、宇美町、志免町、須恵町、粕屋町
アクセス:西鉄天神大牟田線「大橋駅」徒歩3分
院長:橋本 匡彦
  • 複数医師によるチーム制で専門性の高い診療
  • がん末期から慢性疾患まで幅広く対応
  • 認知症・神経難病・整形外科疾患にも専門医対応
  • グループ内連携で広域エリアをカバー

博多区の高齢者向け内科クリニック(2施設)

福岡市博多区は、ビジネス街と住宅地が混在するエリアです。多職種連携による包括的ケアを提供するクリニックや、心臓血管内科に特化したクリニックなど、それぞれ特色を持った施設があります。交通アクセスが良く、福岡市中心部から周辺地域まで幅広くカバーしています。

つつみクリニック福岡院|多職種連携による包括的ケア

多職種連携による包括的なチーム医療が特徴のクリニックです。医師、看護師、栄養士、リハビリ専門職、事務職、ソーシャルワーカーが協力し、循環器内科、血液内科、乳腺外科、脳神経内科、小児外科など多様な専門医が在籍しています。

在宅看取りに積極的に対応し、最期を住み慣れた自宅や介護施設で迎えたい方をサポートします。外来診療も実施(月~土)しており、各種精密検査にも対応可能です。院長は循環器内科専門医で、チーム全体での情報共有を重視し、新たな疾病の早期発見や予防措置を講じることで、患者さんに最適なケアを提供しています。

所在地:〒812-0025 福岡市博多区店屋町1-31 博多アーバンスクエア1階・2階
電話番号:092-273-2222
診療エリア:福岡市博多区・中央区・南区・城南区・東区・西区(一部)・早良区(一部)、新宮町、須恵町、大野城市、春日市、久山町(一部)、篠栗町(一部)、宇美町(一部)、太宰府市(一部)、那珂川市(一部)、筑紫野市(一部)
院長:藤浦 芳久(循環器内科専門医)
  • 多職種連携による包括的チーム医療
  • 循環器内科・血液内科・脳神経内科など多様な専門医在籍
  • 在宅看取りに積極的に対応
  • 外来診療との併用可能

南福岡さくらクリニック|心臓血管内科の専門診療

慢性疾患管理と心臓血管内科に強みを持つクリニックです。高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病管理に注力し、循環器疾患の専門的治療を提供します。健康寿命の延伸を目指した積極的な情報発信と健康相談を実施しています。

治療目標を見える化し、生活習慣病や認知機能障害の早期発見・早期治療に取り組んでいます。福岡市民病院、樋口病院、金隈病院などとの連携体制も充実し、高度医療が必要な場合も迅速に対応できます。大型駐車場20台完備で、ご家族の通院にも便利です。

所在地:〒812-0873 福岡市博多区西春町3-1-1
電話番号:092-581-0803
診療エリア:福岡市博多区を中心とした周辺地域
アクセス:JR南福岡駅・西鉄春日原駅から徒歩10分
駐車場:大型駐車場20台完備
診療時間:月・火・木・金(9:00~12:30、14:00~18:00)、水・土(午前のみ)
  • 心臓血管内科の専門的診療
  • 生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病)管理に注力
  • 総合病院との密な連携体制
  • 大型駐車場完備でアクセス良好

山茶花在宅クリニック|博多区・南区を中心に訪問診療

福岡市博多区、南区エリアを中心に訪問診療を行うクリニックで、医師3名、看護師4名が在籍しています。院長の宮崎信裕医師は、患者さん一人ひとりの病状やご家族の希望に合わせたきめ細やかな対応を重視しています。

在宅医療ならではの強みとして、投薬・治療だけでなく、医師の立場からの生活へのアドバイスを通じて、患者さんの生活の質の向上を図っています。在宅での終末期医療にも長年の経験を生かして対応し、治療の方針や内容については常にご家族・ご本人と相談の上で進めていきます。

所在地:〒812-0016 福岡市博多区博多駅南3丁目4-36-101
診療エリア:福岡市博多区、南区を中心
在籍スタッフ:医師3名、看護師4名
院長:宮崎 信裕
  • 博多区・南区を中心とした地域密着型診療
  • きめ細やかな対応と生活へのアドバイス
  • 在宅終末期医療への長年の経験
  • 医師3名・看護師4名の充実した体制

東区の高齢者向け内科クリニック(1施設)

福岡市東区は、住宅地が広がる落ち着いたエリアです。認知症専門医による専門的な診療を提供するクリニックがあり、認知症疑いの方から重度の方まで幅広く対応しています。

たろうクリニック|認知症専門医による専門的診療

認知症専門医による専門的な診療を提供するクリニックです。認知症疑いの方から重度の方まで幅広く対応し、ユマニチュード等の先進的な認知症ケア手法を導入しています。物忘れ外来(認知症外来)も併設し、早期発見・早期治療に取り組んでいます。

精神科・心療内科を含む総合的な在宅医療を提供し、24時間365日の緊急時対応体制を整備しています。地域の医療機関や訪問看護ステーションとの密な連携により、ICTを活用した見える事例検討会を実施。院長の内田直樹医師は精神科専門医で、メディア出演や執筆活動も多数行っています。

所在地:〒813-0043 福岡市東区名島1-1-31
電話番号:092-410-3333(平日9:00~18:00)
診療エリア:福岡市東区を中心とした周辺地域
アクセス:西鉄貝塚線「名島駅」徒歩約10分
駐車場:あり
院長:内田 直樹(精神科専門医、琉球大学医学部卒)
公式サイト:https://taro-cl.com
  • 認知症専門医による専門的診療
  • ユマニチュード等の先進的ケア手法導入
  • 物忘れ外来(認知症外来)併設
  • ICTを活用した多職種連携

南区の高齢者向け内科クリニック(2施設)

福岡市南区は、住宅地と商業地が混在するエリアです。複数拠点を展開して広域をカバーするクリニックや、消化器内科専門医による専門診療を提供するクリニックがあります。南区医師会では機能強化型在宅療養支援診療所が8施設あり、充実した在宅医療体制を整えています。

四つ葉在宅クリニック|複数拠点展開で広域カバー

2015年開院の在宅医療専門クリニックで、複数拠点(本院、福岡東、福岡西)を展開しています。24時間365日の緊急往診対応を実現し、外来と同様の検査・治療を自宅で提供します。

寝たきりの高齢者、認知症患者さん、がん末期患者さんの緩和ケア、間質性肺炎など専門性を要する疾患にも対応します。訪問看護ステーション、ケアマネージャー、介護事業所との密な連携体制を構築し、地域包括ケアとの連携も強化しています。各クリニックから直線距離16km圏内が診療エリアで、福岡市全域をカバー可能です。

所在地:〒815-0075 福岡市南区長丘2-12-24
電話番号:092-710-1300
診療エリア:各クリニックから直線距離16km圏内(福岡市全域カバー可能)
診療時間:9:00~18:00(訪問診療のみ)
駐車場:無料2台
  • 複数拠点展開で福岡市全域をカバー
  • 24時間365日の緊急往診対応
  • 寝たきり・認知症・がん末期など幅広く対応
  • 多職種・地域包括ケアとの密な連携

かなざわクリニック|消化器内科専門医による専門診療

昭和41年から地域医療に貢献してきた歴史あるクリニック(元「金澤外科」)で、「いつでも、誰にでも平等に」をモットーに診療を行っています。日本消化器学会認定専門医による消化器疾患の専門診療が強みです。

平成16年に新施設に建て替えて設備を充実化し、超音波検査、内視鏡検査が充実しています。身近な診療所で高度な医療を受けられる施設を目指し、在宅療養支援診療所として訪問診療、在宅時医学総合管理、施設入居時等医学総合管理を実施しています。発熱外来対応(専用出入口・診察室)や感染予防対策も徹底しています。

所在地:福岡市南区中尾(詳細住所は公式サイト参照)
診療科目:内科、消化器内科、外科、内視鏡
診療エリア:福岡市南区および周辺地域
診療時間:月・火・水・金(9:00~13:00、14:00~17:30)、木・土(午前のみ)
  • 昭和41年から続く地域密着型クリニック
  • 消化器内科専門医による専門診療
  • 超音波検査・内視鏡検査が充実
  • 在宅療養支援診療所として訪問診療実施

西区の高齢者向け内科クリニック(3施設)

福岡市西区は、住宅地と郊外エリアが広がる地域です。総合病院との強固な連携体制を持つクリニック、内視鏡専門医による診療を提供するクリニック、メディカルフィットネスを併設したクリニックなど、多様な特色を持つ施設が揃っています。

やまもとホームクリニック|総合病院との強固な連携

総合病院との強固な連携体制が特徴のクリニックです。白十字病院、九州医療センター等と連携し、高度医療が必要な場合も迅速に対応可能です。上部内視鏡検査(胃カメラ)、腹部エコー等の充実した検査体制を整備しています。

発熱外来・ドライブスルー対応・即日PCR検査にも対応し、訪問看護ステーションや介護施設、事業所と密接に協力しています。あたたかいクリニックを目指した診療方針を実践し、24時間365日のバックアップ体制(訪問診療患者さん対象)を整えています。西鉄バス停「石丸新町」より徒歩1分の好立地です。

所在地:〒819-0025 福岡市西区石丸3-1-42
電話番号:092-892-4600(想定)
診療科目:内科、外科、胃腸内科
診療エリア:福岡市西区および糸島地区を中心とした近隣エリア
アクセス:西鉄バス停「石丸新町」より徒歩1分
診療時間:月・水・金・土(午前)、水(午後)、休診日:日曜・祝日・第4土曜日
  • 白十字病院・九州医療センター等との強固な連携
  • 上部内視鏡検査・腹部エコー等の充実した検査体制
  • 発熱外来・即日PCR検査対応
  • 24時間365日バックアップ体制(訪問診療患者さん対象)

きむらしろうクリニック|内視鏡3万例超の専門医

「痛くない、苦しくない」を追求した内視鏡検査が特徴のクリニックです。院長は3万例超の内視鏡経験を持つ専門医で、進行した胃がん・大腸がんの早期発見・早期治療に注力しています。

住み慣れた自宅で過ごしたい方への在宅医療を提供し、福岡市西区の地域医療に密着しています。胃がん・大腸がん検診に強く、12台の駐車場を完備。202号バイパス沿いでアクセスも良好です。通院困難な方への訪問診療・訪問看護にも対応しています。

所在地:〒819-0043 福岡市西区福重5-19-8
電話番号:092-892-4600
診療科目:内科、胃腸科、消化器内科
診療エリア:福岡市西区を中心とした近隣エリア
アクセス:地下鉄・JR「姪浜」駅より徒歩12分、202号バイパス沿い
駐車場:12台完備
院長:木村 史郎(内視鏡専門医)
公式サイト:https://ks-clinic.net/
  • 内視鏡3万例超の豊富な経験
  • 痛くない・苦しくない内視鏡検査を追求
  • 胃がん・大腸がん検診に強み
  • 12台の駐車場完備でアクセス良好

田中ファミリークリニック|メディカルフィットネス併設

「十人十色の生命をより良く輝かせる」がモットーのクリニックです。院長は救急・集中治療医出身で、豊富な救急経験を活かした総合的な診療を提供します。生活習慣病管理(高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症等)に強みがあります。

メディカルフィットネス(心臓リハビリテーション)を併設し、男性更年期障害、睡眠時無呼吸症候群の治療にも対応しています。予約優先制で待ち時間を短縮し、漢方治療、点滴療法、予防医療、抗加齢医療にも取り組んでいます。在宅医療では24時間の緊急対応とオンライン診療も可能です。

所在地:福岡市西区小戸
診療科目:内科、外科、メディカルフィットネス、漢方内科
診療エリア:福岡市西区を中心とした地域
院長:田中 亮(救急・集中治療医出身)
公式サイト:https://tanaka-fc.com/
  • 救急・集中治療医出身の院長による総合診療
  • メディカルフィットネス(心臓リハビリ)併設
  • 生活習慣病管理・男性更年期障害・睡眠時無呼吸症候群対応
  • 24時間緊急対応・オンライン診療可能

城南区の高齢者向け内科クリニック(2施設)

福岡市城南区は、住宅地と学園都市が広がるエリアです。循環器内科専門医による心疾患管理に特化したクリニックや、夜間診療20時まで対応するクリニックなど、利便性の高い施設が揃っています。

松口内科・循環器内科クリニック|循環器専門医による心疾患管理

循環器内科専門医による心血管疾患の専門的管理が強みのクリニックです。高齢患者さんでも体の負担が少ない各種エコー検査を常時実施し、睡眠時無呼吸症候群の診療にも対応しています。

病院の主治医、訪問看護師、ケアマネージャーなど多職種連携を重視し、ケアプランセンター松口を併設しています。24時間365日体制の訪問看護サービスを提供し、緩和ケア対応(末期がん患者さん)や重症心不全患者さんの在宅医療にも対応しています。訪問診療の範囲は西区、早良区、城南区、中央区、南区です。

所在地:〒814-0133 福岡市城南区七隈1-18-21
電話番号:092-407-5555
FAX:092-834-6900
診療エリア:訪問診療の範囲:西区、早良区、城南区、中央区、南区
アクセス:地下鉄七隈線「金山駅」徒歩10分
診療時間:月・火・水・金(9:00~13:00、14:30~18:00)、木・土(午前のみ)
公式サイト:https://www.matsuguchi.jp/
  • 循環器内科専門医による心疾患専門管理
  • 各種エコー検査・睡眠時無呼吸症候群診療
  • ケアプランセンター併設
  • 24時間365日体制の訪問看護サービス

たしろ代謝内科クリニック|夜間診療20時まで対応

女性医師在籍で19時以降の夜間診療(20:00まで)に対応するクリニックです。慢性疾患管理に強く、糖尿病や甲状腺疾患の専門的治療を提供します。日本気管食道科学会気管食道科専門医が在籍し、英語対応も可能です。

豊富な検査対応(血清学的検査、呼吸機能検査、骨密度検査、超音波検査、心電図検査など)を実施し、CPAP療法(睡眠時無呼吸症候群)にも対応しています。治験も実施している先進的なクリニックで、バリアフリー対応、駐車場ありで通院にも便利です。往診・訪問診療も可能です。

所在地:〒814-0154 福岡市城南区樋井川3-5-11
電話番号:092-287-3861
診療科目:内科、代謝内科(甲状腺・糖尿病)、耳鼻咽喉科
診療エリア:城南区を中心とした周辺地域
アクセス:地下鉄七隈線「七隈駅」「福大前駅」から徒歩圏内
診療時間:月・火・木・金(9:00~12:00、13:30~17:00、17:00~20:00)、土(午前のみ)
  • 夜間診療20時まで対応
  • 女性医師在籍
  • 糖尿病・甲状腺疾患の専門的治療
  • 豊富な検査対応・CPAP療法実施

早良区の高齢者向け内科クリニック(1施設)

福岡市早良区は、住宅地と商業地が混在するエリアです。緩和ケアに特化した専門クリニックがあり、がん患者さんの終末期医療に豊富な経験を持っています。

まつおクリニック|1,009人の看取り経験を持つ緩和ケア専門医

緩和ケアの専門クリニックで、院長は約1,009人の看取り経験を持つ緩和ケア専門医です。がんの終末期医療に特化していますが、がんだけでなくあらゆる病気に対応します。心と体の苦痛を和らげる医療を重視しています。

地域のケアマネージャー、訪問看護師、訪問薬剤師、ヘルパー、訪問リハビリと密接に連携し、在宅医療専門のソーシャルワーカーが相談窓口を担当しています。家族に寄り添ったサポートを提供し、24時間365日対応で夜間・休日も対応します。訪問看護ステーション併設で、在宅での看取りを積極的に実施しています。

所在地:〒814-0022 福岡市早良区原5-3-6
電話番号:092-833-0333
相談ダイヤル:080-5711-0333
FAX:092-833-0334
診療科目:外科、緩和ケア内科、内科
診療エリア:当医院から16キロ圏内(県外でも状況に応じて対応可能)
アクセス:西鉄バス「原5丁目」バス停付近、地下鉄「賀茂駅」から徒歩圏内
駐車場:無料6台
公式サイト:https://matsuo-zaitaku.com/
  • 約1,009人の看取り経験を持つ緩和ケア専門医
  • がんの終末期医療に特化(あらゆる病気に対応)
  • 訪問看護ステーション併設
  • 在宅医療専門ソーシャルワーカー在籍

福岡市の在宅医療の現状と将来展望【2025年データ】

福岡市の高齢化は急速に進んでおり、在宅医療のニーズは今後さらに高まることが予測されています。福岡市は全国的にも先進的な地域包括ケアシステムを構築し、ICTを活用したデータプラットフォームで医療と介護の連携を強化しています。

ここでは、福岡市の高齢化の現状、在宅医療を支える地域包括ケアシステムの仕組み、そして2040年までの将来展望について、福岡市公式データに基づいて解説します。これらの情報は、今後の在宅医療を検討する上で重要な背景知識となります。

福岡市の高齢化率と在宅療養のニーズ

福岡市の総人口は約159万人で、そのうち65歳以上の高齢者は35万4,199人です(令和5年9月末時点)。高齢化率は22.3%に達し、およそ5人に1人が高齢者という状況です。特に注目すべきは、75歳以上の後期高齢者が前期高齢者(65~74歳)を上回る転換期を迎えていることです。

福岡市の高齢者の生活状況を見ると、単独世帯(一人暮らし)と夫婦のみ世帯が全体の65.0%を占めています。家族の支援を受けにくい高齢者が増加しており、在宅での療養を支える公的サービスの重要性が高まっています。要介護認定者は73,062人で認定率は20.6%、5人に1人が何らかの介護を必要としている計算です。

厚生労働省の調査によると、福岡市の高齢者の約52%が「最期は自宅で過ごしたい」と希望しています。しかし実際には、約73%の方が病院で最期を迎えているという現実があります。この希望と現実のギャップを埋めるために、福岡市は在宅医療・訪問診療の体制整備を急速に進めています。

高齢者人口35万人超、2040年には28.3%に

福岡市の高齢化は今後さらに加速します。2025年には団塊の世代が全員75歳以上となり、後期高齢者の医療・介護ニーズが急増することが予測されています。そして2040年には、高齢化率が28.3%まで上昇する見込みです。これは、約3.5人に1人が高齢者となる計算です。

特に深刻なのは、85歳以上の超高齢者の増加です。2040年には85歳以上人口が現在の約1.5倍に増加すると予測されており、医療依存度が高く、複数の慢性疾患を抱える方が大幅に増えることになります。この世代は通院が困難なケースが多く、訪問診療のニーズが特に高まります。

現在(令和5年):高齢者人口35万4,199人、高齢化率22.3%
2040年予測:高齢化率28.3%(約3.5人に1人)
要介護認定者:73,062人(認定率20.6%)
高齢者世帯の特徴:単独世帯・夫婦のみ世帯が65.0%

在宅療養を希望する高齢者は52%

福岡市が実施した調査では、高齢者の約52%が「人生の最期は自宅で過ごしたい」と希望しています。その理由として、住み慣れた環境で最期まで自分らしく生活したい、家族と一緒に過ごしたい、病院での治療による負担を避けたいといった声が挙げられています。

しかし、実際に自宅で最期を迎えられる方は約13%に留まり、約73%が病院で亡くなっています。この大きなギャップの背景には、在宅での医療・介護体制への不安、家族の介護負担、緊急時の対応への心配などがあります。福岡市は、この希望と現実のギャップを埋めるため、24時間365日対応の訪問診療体制の整備を進めています。

在宅療養を実現するためには、医療だけでなく、訪問看護、訪問介護、訪問リハビリ、訪問薬剤指導など、多職種が連携したサポート体制が不可欠です。福岡市は後述する地域包括ケアシステムを通じて、これらのサービスを包括的に提供する仕組みを構築しています。

  • 高齢者の約52%が「最期は自宅で過ごしたい」と希望
  • 実際に自宅で最期を迎えられるのは約13%のみ
  • 約73%が病院で最期を迎えている(希望と現実のギャップ)
  • 在宅療養には多職種連携のサポート体制が不可欠

福岡市の地域包括ケアシステムとICT活用

福岡市は「地域包括ケアシステム」を推進し、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を最期まで続けられるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する仕組みを構築しています。この取り組みは全国的にも先進的で、特にICTを活用したデータ連携が高く評価されています。

地域包括ケアシステムの中核となるのが、市内57箇所に設置された「いきいきセンターふくおか(地域包括支援センター)」です。これらのセンターは、高齢者やご家族からの相談に応じ、必要なサービスをコーディネートする役割を担っています。在宅医療を検討する際は、まずお住まいの地域のいきいきセンターに相談することをおすすめします。

地域包括支援センター57箇所の役割

いきいきセンターふくおか(地域包括支援センター)は、高齢者の生活を総合的にサポートする相談窓口です。福岡市内57箇所に設置され、居住地によって担当が分かれています。主任ケアマネージャー、社会福祉士、保健師などの専門職が配置され、以下のようなサービスを提供しています。

主な役割は、介護予防ケアマネジメント、総合相談支援、権利擁護(虐待防止・成年後見制度など)、包括的・継続的ケアマネジメント支援です。在宅医療を検討している方には、適切な訪問診療クリニックの紹介、ケアマネージャーの紹介、介護保険の申請サポート、医療と介護の連携調整などを行います。

  • 福岡市内57箇所に設置(居住地によって担当が分かれる)
  • 主任ケアマネージャー、社会福祉士、保健師が配置
  • 介護予防ケアマネジメント、総合相談支援を提供
  • 在宅医療に関する相談・クリニック紹介も対応

全国屈指のデータプラットフォーム(230種29億件)

福岡市は全国でも最先端の「地域包括ケア情報プラットフォーム」を構築しています。このシステムは、医療・介護・健診など230種類、29億件超のデータを集約し、ケアマネージャーや医療・介護従事者が患者さんの情報を一元的に把握できる仕組みです。

具体的には、「ケアベース」(データ集約システム)と「ケアビジョン」(データ分析システム)という2つのシステムで構成されています。ケアベースでは、医療機関の受診歴、介護サービスの利用状況、健診結果、服薬情報などを統合管理し、関係者間で安全に共有できます。ケアビジョンでは、地域ごとの高齢者の健康状態や要介護リスクを分析し、予防的な介入に活用しています。

このプラットフォームにより、訪問診療クリニックの医師は、患者さんがこれまでどのような治療を受けてきたか、どの薬を服用しているか、どの介護サービスを利用しているかを迅速に把握できます。これにより、医療と介護の切れ目ないサービス提供が実現し、患者さんの安全と生活の質が向上しています。

  • 230種類29億件超のデータを一元管理
  • 医療・介護・健診情報を統合的に把握
  • 関係者間で安全に情報共有
  • 地域ごとの健康状態分析で予防的介入を実現

認知症患者の増加と専門クリニックの必要性

福岡市では認知症患者数が急速に増加しています。現在、認知症患者数は推計で約41,080人ですが、2040年には約64,929人まで増加すると予測されており、現在の約1.6倍に達する見込みです。高齢化の進展に伴い、認知症は誰もが関わる可能性のある身近な問題となっています。

認知症の方が在宅で生活を続けるためには、専門的な医療と適切な介護の両方が必要です。しかし、認知症の初期段階では症状を見逃しやすく、適切な診断と早期治療の機会を逃してしまうケースも少なくありません。福岡市では、認知症専門医が在籍する訪問診療クリニックが増えており、自宅で専門的な診療を受けられる環境が整いつつあります。

2040年には6.5万人に増加予測

福岡市の認知症患者数は、2025年には約47,000人、2030年には約56,000人、そして2040年には約64,929人に達すると予測されています。この増加ペースは全国平均を上回っており、認知症対策は福岡市の重要な政策課題となっています。

認知症の方の約半数は、自宅または施設で生活しながら、訪問診療や訪問看護のサポートを受けています。認知症が進行すると、通院が困難になるだけでなく、病院での待ち時間や環境の変化がストレスとなり、症状の悪化につながることもあります。そのため、住み慣れた環境で専門的な医療を受けられる訪問診療の役割が特に重要です。

福岡市は「認知症診療ネットワーク」を構築し、かかりつけ医と認知症専門医が連携する体制を整えています。また、認知症疾患医療センターを中心に、早期診断・早期治療の推進、家族支援、地域連携の強化に取り組んでいます。本記事で紹介した「たろうクリニック」のように、認知症専門医が訪問診療を行うクリニックも増えており、在宅での専門的ケアが受けやすくなっています。

現在(令和5年):認知症患者数 約41,080人
2025年予測:約47,000人
2030年予測:約56,000人
2040年予測:約64,929人(現在の約1.6倍)

認知症の方が在宅で安心して生活を続けるためには、医療だけでなく、認知症カフェ、認知症サポーター、成年後見制度など、地域全体でのサポート体制が欠かせません。福岡市は、これらの取り組みを「認知症の方にやさしいまちづくり」として推進しており、認知症になっても安心して暮らせる地域社会の実現を目指しています。

高齢者が内科クリニックを選ぶ際の注意点とチェックリスト

在宅医療を提供するクリニックは福岡市内に数多く存在しますが、すべてのクリニックがあなたやご家族のニーズに最適とは限りません。日本老年医学会の指針では、高齢者医療において「病態だけでなく生活機能や生活環境を包括的に把握すること」が推奨されています。

ここでは、福岡市で在宅医療クリニックを選ぶ際の重要なチェックポイントを、シンプルにまとめました。初回面談で確認すべき質問例も含めて、失敗しないクリニック選びのポイントをお伝えします。

包括的管理能力があるか(複数疾患の一元管理)

高齢者の多くは、高血圧、糖尿病、心疾患、認知症など、複数の慢性疾患を同時に抱えています。在宅医療では、一人の医師がこれらを一元的に管理する「包括的管理能力」が求められます。

クリニックを選ぶ際は、院長や担当医が総合診療の経験を持っているか確認しましょう。日本老年医学会や日本プライマリ・ケア連合学会などの認定資格も判断材料になります。

  • 複数の慢性疾患を統合的に管理できる
  • 処方薬の重複や相互作用を防げる
  • 生活環境も含めた総合的な治療方針
  • 必要時の専門医紹介がスムーズ

24時間365日の緊急対応範囲を確認

多くのクリニックが「24時間365日対応」を掲げていますが、実態には差があります。電話相談のみのクリニックもあれば、深夜でも実際に往診してくれるクリニックもあります。

電話相談のみか、実際の往診まで対応か

契約前に、以下の点を具体的に確認しましょう。

  • 緊急連絡先は専用の電話回線か
  • 担当医が直接対応するのか代診医が来るのか
  • 往診までの平均到着時間はどのくらいか
  • 入院が必要な場合の連携病院はどこか

福岡市の機能強化型在宅療養支援診療所は、複数の医師が在籍し、より手厚い緊急対応体制が整っています。優良なクリニックでは、緊急連絡から1〜2時間以内に医師が到着することを目標としています。

多職種連携の実績を確認する方法

在宅医療は医師だけでは完結しません。訪問看護師、薬剤師、ケアマネージャーなど、多くの専門職が連携して患者さんを支えます。

訪問看護ステーション併設の有無

訪問看護ステーションを併設しているクリニックは、医師と看護師の連携が極めてスムーズです。

  • 医師と看護師が同じクリニック内でチーム対応
  • 情報共有が迅速で緊急時の連携もスムーズ
  • 24時間対応なら在宅看取りも可能

ケアマネージャーとの連携体制

ケアマネージャーは介護サービス全体をコーディネートする専門職です。医療と介護の両面から総合的にサポートする体制があるか確認しましょう。

  • 定期的な情報共有体制があるか
  • 地域包括支援センターとの連携実績
  • 介護サービスの調整をスムーズに行えるか

費用負担の目安を事前に確認

在宅医療の費用は、医療保険と介護保険が組み合わさるため複雑です。事前に費用の目安を明確に説明してくれるクリニックを選びましょう。

医療保険と介護保険の併用方法

訪問診療には医療保険が適用され、要介護認定を受けている方は介護保険も併用できます。

  • 医療保険:在宅患者訪問診療料、在宅時医学総合管理料
  • 介護保険:居宅療養管理指導費(月2回まで)
  • 自己負担:1割〜3割(年齢・所得による)

月2回訪問診療の自己負担額(1割負担で約7,000円)

月2回の定期訪問診療を受けた場合の自己負担額の目安です。

在宅患者訪問診療料:約1,800円(1割負担)
在宅時医学総合管理料:約4,500円(1割負担)
居宅療養管理指導費:約1,000円(1割負担)
合計:約7,000円(1割負担)

緊急往診や特殊な処置が必要な場合は追加費用が発生します。詳細はクリニックに確認してください。

医師とのコミュニケーションと信頼関係

在宅医療は長期にわたる関係となるため、医師との相性や信頼関係が極めて重要です。良い医師は、患者さんの話をしっかり聞き、分かりやすく説明し、希望を尊重してくれます。

初回面談で確認すべきポイント

初回面談で以下の質問をして、医師との相性を見極めましょう。

  • 「これまでの在宅医療の経験を教えてください」
  • 「緊急時の対応方法を具体的に教えてください」
  • 「私たちの希望を尊重していただけますか?」
  • 「終末期医療についてのお考えを聞かせてください」
  • 「他の医療機関や介護サービスとの連携体制は?」

福岡市の多くのクリニックでは、契約前の無料相談を実施しています。複数のクリニックで面談を受けて比較検討することをおすすめします。

よくある質問(FAQ)|福岡市の高齢者向け訪問診療

福岡市で在宅医療を検討する際、多くの方が同じような疑問や不安を抱えています。ここでは、実際に訪問診療を利用している方やご家族からよく寄せられる質問に、具体的に回答します。

訪問診療の始め方、費用、緊急時の対応、介護保険との関係など、実践的な情報をまとめました。これらの情報を参考に、安心して在宅医療をスタートしてください。

訪問診療を始めるにはどうすればいいですか?

訪問診療を始める方法は3つあります。1つ目は、かかりつけ医に相談する方法です。現在通院している医師に訪問診療を希望していることを伝えると、適切なクリニックを紹介してもらえます。2つ目は、地域包括支援センター(いきいきセンターふくおか)に相談する方法です。福岡市内57箇所にあり、お住まいの地域を担当するセンターが訪問診療クリニックを紹介してくれます。3つ目は、ケアマネージャーに相談する方法です。すでに介護保険サービスを利用している場合、担当ケアマネージャーが医療と介護を連携させたプランを作成します。いずれの方法でも、まずはクリニックとの初回面談を行い、訪問診療の内容や費用について説明を受けてから契約します。

訪問診療の費用はどのくらいかかりますか?

訪問診療の費用は医療保険が適用され、自己負担は1割から3割です。月2回の定期訪問の場合、1割負担で約7,000円が目安です。内訳は、在宅患者訪問診療料が約1,800円、在宅時医学総合管理料が約4,500円、居宅療養管理指導費(介護保険)が約1,000円です。これに加えて、処方薬代、訪問看護費用、訪問介護費用などが別途かかります。緊急往診が発生した場合は、日中で約700円、夜間・休日・深夜には加算があります。高額療養費制度により、医療費が一定額を超えた場合は払い戻しを受けられます。詳しくは各区役所の保険年金課で相談できます。

夜間や休日の急変時はどうなりますか?

福岡市の在宅療養支援診療所は、24時間365日の緊急対応体制を整えています。夜間や休日に急変した場合は、クリニックの専用緊急電話に連絡してください。医師または看護師が症状を聞き取り、緊急性を判断します。往診が必要と判断された場合、通常1〜2時間以内に医師が自宅に到着します。往診時には、診察、点滴、注射、酸素投与などの処置を行います。生命に関わる重篤な状態の場合は、救急車を呼んで病院の救急外来を受診することが優先されます。往診医は、入院が必要かどうかの判断も含めて、適切な医療を提供します。機能強化型在宅療養支援診療所は、複数の医師が在籍し、より手厚い緊急対応が可能です。

訪問診療と通院を併用することはできますか?

福岡市の在宅療養支援診療所は、24時間365日の緊急対応体制を整えています。夜間や休日に急変した場合は、クリニックの専用緊急電話に連絡してください。医師または看護師が症状を聞き取り、緊急性を判断します。往診が必要と判断された場合、通常1〜2時間以内に医師が自宅に到着します。往診時には、診察、点滴、注射、酸素投与などの処置を行います。生命に関わる重篤な状態の場合は、救急車を呼んで病院の救急外来を受診することが優先されます。往診医は、入院が必要かどうかの判断も含めて、適切な医療を提供します。機能強化型在宅療養支援診療所は、複数の医師が在籍し、より手厚い緊急対応が可能です。

訪問診療と通院を併用することはできますか?

訪問診療と通院の併用は可能ですが、原則として同じ疾患について複数の医療機関で同時に診療を受けることはできません。訪問診療を契約した場合、その医師が主治医となり、基本的な内科疾患はすべて訪問診療で対応します。ただし、眼科、歯科、皮膚科など、専門的な診療が必要な場合は、他の医療機関を受診できます。また、訪問診療医が高度な検査や専門的治療が必要と判断した場合は、総合病院や専門クリニックへの紹介を受けられます。通院が可能な場合でも、訪問診療を継続することで、自宅での療養管理と通院での専門治療を組み合わせた最適な医療を受けられます。

介護保険の要介護認定は必要ですか?

訪問診療を受けるために、介護保険の要介護認定は必須ではありません。訪問診療は医療保険で利用できるサービスです。ただし、要介護認定を受けていると、居宅療養管理指導費として介護保険も併用でき、費用負担を抑えられます。また、訪問介護、訪問看護、デイサービスなどの介護サービスを組み合わせることで、より充実した在宅生活が可能になります。要介護認定の申請は、お住まいの区役所の福祉・介護保険課または地域包括支援センターで行えます。申請から認定まで約1か月かかります。65歳以上の方、または40歳以上で特定疾病に該当する方が対象です。訪問診療クリニックやケアマネージャーが申請をサポートしてくれる場合もあります。

家族が立ち会えないときでも訪問診療は受けられますか?

家族が立ち会えない場合でも、訪問診療は受けられます。独居の高齢者や、日中は家族が仕事で不在の場合でも、訪問診療は可能です。事前に鍵の預かり方法を取り決めたり、訪問看護師やヘルパーと訪問時間を調整したりすることで対応します。クリニックによっては、キーボックスの利用や、訪問時の連絡方法について柔軟に対応してくれます。また、訪問診療の内容や患者さんの状態については、電話やメールで家族に報告してもらえます。重要な治療方針の決定や、終末期医療についての相談は、家族が同席できる日時を調整して行います。福岡市の訪問診療クリニックは、独居高齢者の支援にも慣れており、安心して相談できます。

訪問診療はどんな医療処置ができますか?

訪問診療では、診察、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図検査、超音波検査(エコー)、点滴、注射、採血、創傷処置、褥瘡ケア、カテーテル交換、在宅酸素療法、人工呼吸器管理、中心静脈栄養管理、胃ろう管理、疼痛管理(医療用麻薬の処方)など、幅広い医療処置が可能です。福岡市の一部のクリニックでは、ポータブルX線装置を持参して胸部レントゲン撮影を行ったり、在宅で輸血を実施したりすることもできます。ただし、手術やCT・MRIなどの高度な検査が必要な場合は、病院への紹介となります。在宅でできる医療の範囲は年々広がっており、病院と同等レベルの治療を自宅で受けられるケースが増えています。

まとめ|福岡市で安心して在宅療養を続けるために

福岡市では、高齢者が住み慣れた自宅で安心して療養できる環境が整っています。24時間365日対応の訪問診療クリニック、緩和ケアや認知症の専門医、多職種連携による包括的なサポート体制など、選択肢は豊富です。

本記事で紹介した13のクリニックは、それぞれ独自の強みを持ち、福岡市全7区をカバーしています。クリニック選びで迷ったら、お住まいの地域の地域包括支援センター(いきいきセンターふくおか)に相談してください。専門職が、あなたやご家族に最適なクリニックを紹介し、在宅医療の準備をサポートします。

在宅医療は、あなたらしい生活を最期まで続けるための大切な選択肢です。まずは気軽にクリニックに問い合わせて、初回面談を受けてみましょう。

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