「引っ越しや大掃除、断捨離したからゴミを捨てたい」「戸別収集(家の前まで取りに来てもらう)だと予約が先すぎて間に合わない」
そんな悩みを抱えている方に向けて、福岡市の処理工場へ直接ゴミを持ち込む「自己搬入」の全手順を解説します。
自己搬入は戸別収集に比べて料金が安く、当日予約も可能なため、急いでゴミを処分したい方にとって非常に便利な方法です。
この記事では予約方法から工場の場所、持ち込めないものまで、実務の視点から分かりやすくお伝えします。
福岡市の「持ち込み(自己搬入)」と「戸別収集」の違い
福岡市で粗大ゴミを処分する方法には、「自己搬入(持ち込み)」と「戸別収集(こべつしゅうしゅう)」の2つがあります。どちらを選ぶかは、ご自身の状況や処分したいゴミの量、緊急性によって変わってきます。
まずは、それぞれの特徴を比較表で確認してみましょう。

自己搬入の最大のメリットは、料金の安さと処分スピードです。大量のゴミをまとめて持ち込めば、戸別収集よりも大幅にコストを抑えられます。
一方、車がない方や重いものを運べない方には、戸別収集の方が向いています。引っ越しや年末の大掃除で急いでいる場合は、自己搬入を選ぶと効率的です。
自己搬入の手順:4ステップで完了
福岡市の処理工場へゴミを持ち込む手順は、大きく4つのステップに分かれます。初めての方でも迷わないよう、順を追って詳しく説明します。
福岡市の処理工場へゴミを持ち込むには、必ず事前予約が必要です。予約なしでは受け付けてもらえませんので注意してください。
福岡市の自己搬入ごみ事前受付システムから予約できます。搬入予定日の2週間前から、搬入予定時刻の30分前まで受け付けています。
予約サイト:↗自己搬入ごみ事前受付システム
自己搬入ごみ事前受付センター:092-433-8234
電話での予約は、月曜日から土曜日の8時30分から16時まで受け付けています。日曜日と祝日は電話受付を行っていませんので、インターネット予約をご利用ください。
予約時には、搬入するゴミの種類(燃えるゴミか燃えないゴミか)と量、希望する日時を伝えてください。予約が完了すると、登録番号(受付番号)が発行されますので、必ずメモしておきましょう。この番号は工場での受付時に必要になります。
持ち込むゴミを車に積み込む際は、燃えるゴミと燃えないゴミで持ち込み先が異なるため、事前に分別しておくことが重要です。
木製家具、布団、プラスチック製品、カーペット、マットレスなど
金物、小型家電、陶磁器、ガラス製品、自転車など
分別が不十分な場合、工場で受け入れてもらえず、持ち帰ることになる可能性もありますので、注意が必要です。判断に迷うものがある場合は、予約時に確認しておくと安心です。
また、ゴミが飛散しないように、シートをかけるなどの対策をしておくと、搬入中の事故防止にもつながります。
予約した日時に、指定された処理工場へ向かいます。工場に到着したら、搬入車両用入口から入場してください。一般の来客用入口とは異なります。
場内では徐行。工場内には作業員や他の搬入車両がいるため、安全運転を心がけましょう。
計量棟で受付を行いますが、その際はゲート前で一旦停止し、ゲートが開いたら計量器に進んでください。
予約時に発行された登録番号を受付職員に伝え、入場時の車両の重さを計量します。計量器から脱輪すると正確に量れないため、全てのタイヤが計量器に載っていることを確認。
計量後、職員の指示に従ってゴミ投入場所へ移動し、ゴミを投入します。投入が終わったら、備え付けの掃除用具で床に散らばったゴミを清掃して、重量差が処理手数料として計算されます。
ゴミの重量に応じた処理手数料を支払います。基本的には現金払いですが、一部の工場ではキャッシュレス決済も利用できます。
西部工場
西部資源化センター
東部工場(令和7年10月1日から対応)
利用できるキャッシュレス決済は、クレジットカード、電子マネー、コード決済です。支払いは一括払いのみ可能です。
臨海工場では現金のみの対応となっていますので、事前に現金を準備しておきましょう。支払いが完了したら、処分は完了です。
処理工場は土曜日の午前中が非常に混み合います。特に年末の大掃除シーズンは、早めの時間帯や平日を狙うとスムーズです。
また、12月31日は午後3時までの受付となるため、年末に持ち込む場合は早めの行動をおすすめします。
福岡市のゴミ処理工場一覧(どこに持っていく?)
福岡市には、燃えるゴミと燃えないゴミで持ち込み先が異なります。ご自身がお住まいの区から近い工場を選ぶと便利です。また、受付時間や対応している支払い方法も工場によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
燃えるゴミを持ち込める工場(可燃ごみ処理施設)
木製家具、布団、プラスチック製品などの可燃性粗大ゴミは、以下の3つの工場で受け入れています。
燃えないゴミを持ち込める工場(不燃ごみ処理施設)
金物、小型家電、陶磁器などの不燃性粗大ゴミは、以下の2つの資源化センターで受け入れています。
日曜日の受け入れについて
令和7年6月1日から、日曜日も粗大ゴミの自己搬入が可能になりました。ただし、日曜日は輪番制となっており、受け入れ施設が週によって異なります。
- 第1・3・5週:東部エリア(東部工場、東部資源化センター)
- 第2・4週:西部エリア(西部工場、西部資源化センター)
施設のメンテナンス等で受け入れ施設が変わることもあるため、日曜日に持ち込む場合は、予約時に必ず受け入れ可能な施設を確認してください。
なお、日曜日の当日予約はインターネットのみの受付となります。電話での当日予約はできませんのでご注意ください。
年末年始の注意点
全ての施設は、1月1日〜3日は休業となります。年末年始にゴミを処分したい場合は、計画的に予約を入れましょう。
また、12月31日は全施設とも午後3時までの受け入れとなりますので、年末の大掃除で利用する際は、午前中の早い時間帯に持ち込むことをおすすめします。
年末は非常に混雑するため、可能であれば12月中旬までに処分を済ませておくと安心です。
お住まいの区によって近い工場が異なります。東区・博多区の方は臨海工場または東部工場、中央区・南区の方は東部工場、西区・早良区・城南区の方は西部工場が便利です。
持ち込みの料金(処理手数料)
自己搬入の処理手数料は、10kgごとに140円という重量制です。車両の搬入時と搬出時に計量し、その差分が処理手数料として計算されます。
品目ごとに料金が決まっている戸別収集とは異なり、重さで料金が決まるため、大量に持ち込むほどお得になる仕組みです。
料金の具体例
実際にどれくらいの料金がかかるのか、重量別に見てみましょう。
- 10kgのゴミ:140円
- 20kgのゴミ:280円
- 30kgのゴミ:420円
- 50kgのゴミ:700円
- 100kgのゴミ:1,400円
例えば、ソファー(約20kg)と木製テーブル(約30kg)を一緒に持ち込んだ場合、合計50kgで700円となります。
一方、戸別収集の場合、ソファーが1,000円、テーブルが500円で合計1,500円かかるため、自己搬入の方が800円も安くなります。この差は、処分するゴミの量が多いほど大きくなります。
戸別収集との料金比較
戸別収集では、品目ごとに300円、500円、1,000円の3段階の料金が設定されています。具体的な品目で比較してみましょう。

このように、ほとんどの品目で自己搬入の方が安くなります。特に重量のある家具を複数まとめて持ち込む場合は、大幅にコストを削減できます。
大量処分の場合はさらにお得
引っ越しや遺品整理などで大量のゴミが出る場合、自己搬入の料金メリットはさらに大きくなります。
例えば、以下のような場合を考えてみましょう。
引っ越しで処分する家具の例
- ダブルベッド(50kg)
- ソファー(40kg)
- タンス(60kg)
- テーブル(30kg)
- 椅子4脚(20kg)
合計:200kg = 2,800円
戸別収集の場合:1,000円 + 1,000円 + 1,000円 + 500円 + 500円 = 4,000円
差額:1,200円お得!
このように、大量のゴミを処分する際は、自己搬入を選ぶことで大きな節約になります。
料金支払い時の注意点
料金の支払いは、計量後にその場で行います。現金の場合は、釣り銭が出ないよう小銭を準備しておくとスムーズです。
また、キャッシュレス決済を利用する場合は、一括払いのみ対応となっていますのでご注意ください。
なお、可燃物施設では1回あたりの搬入量が4トンまでという制限があります。一般の家庭ゴミであれば、この制限を超えることはほとんどありませんが、大規模な片付けを行う場合は念のため確認しておきましょう。
自己搬入で「持ち込めないもの」に注意!
福岡市の処理工場では、全てのゴミを受け入れられるわけではありません。法律で定められたリサイクル対象品や、市の施設では処理が困難なものは持ち込みができません。
以下のものは持ち込みができませんので、事前に確認しておきましょう。せっかく工場まで運んでも受け入れてもらえず、持ち帰ることになってしまいます。
家電4品目(家電リサイクル法対象)
家電リサイクル法により、以下の4品目は市の処理施設に持ち込むことができません。これらは製造メーカーがリサイクルする仕組みになっています。
- エアコン(室内機・室外機)
- テレビ(ブラウン管、液晶、プラズマ)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
これらの家電は、以下のいずれかの方法で処分してください。
- 購入した店舗に引き取りを依頼する
- 買い替える店舗に引き取りを依頼する
- 市が許可した業者に収集を依頼する
- 自分で指定引取場所へ持ち込む(リサイクル料金のみで収集運搬料金は不要)
処分にはリサイクル料金(品目やメーカーによって異なる)と収集運搬料金が必要です。詳しくは、福岡市「↗家電リサイクル法の案内ページ」をご確認ください。
パソコン(本体・ディスプレイ)
パソコンは資源有効利用促進法により、メーカーによる回収とリサイクルが義務付けられています。市の処理施設では受け入れていません。
パソコンの処分方法は以下の通りです。
- メーカーの回収窓口へ申し込む(PCリサイクルマークがあれば無料)
- パソコン3R推進協会に申し込む(自作パソコンや倒産メーカーの製品)
- 小型家電リサイクルの回収ボックスに投入する(ノートパソコンやタブレットなど小型のもの)
パソコン内部には個人情報が含まれているため、処分前にデータを完全に消去することをおすすめします。
処理困難物
以下のものは、市の施設では処理が困難なため持ち込めません。専門の処理業者へ依頼する必要がありますので、面倒ですが把握しておきましょう。
- 車・バイク(オートバイ)
- タイヤ(自動車用・バイク用)
- バッテリー(自動車用・バイク用)
- LPガスボンベ(プロパンガスボンベ)
- ピアノ(アップライト・グランドピアノ)
- 消火器
- 中身が入った灯油缶や塗料缶
- 廃油(エンジンオイルなど)
- 農薬・劇薬
- トナー(プリンター用)
- 農機具(耕運機など)
これらの処理困難物は、購入店や専門の処理業者に処分を依頼してください。タイヤやバッテリーはガソリンスタンドやカー用品店、消火器は消火器リサイクル推進センターなど、品目ごとに適切な処分先があります。
せん定枝・木くず類
せん定枝や木くず類は、ごみ減量とリサイクル促進のため、民間の再資源化施設に持ち込む必要があります。市の清掃工場では受け入れていません。
持ち込み可能な民間施設は以下の通りです。
これらの施設へ持ち込む際は、事前予約は不要ですが、受付で「福岡市から」と伝える必要があります。
事業系のゴミ
会社、商店、病院などの事業所から出るゴミは、家庭ゴミとして持ち込むことはできません。事業系のゴミは、市が許可した業者に処理を依頼する必要があります。
また、許可を持たずに他人のゴミを代わりに持ち込むことは違法です。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反となり、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
持ち込めるか判断に迷ったら
持ち込めるかどうか判断に迷う場合は、予約時に自己搬入ごみ事前受付センター(092-433-8234)へ相談しましょう。品目を伝えれば、持ち込み可能かどうか教えてもらえます。当日になって受け入れてもらえないという事態を避けるため、事前確認が大切です。
よくある質問(FAQ)
自己搬入に関してよくいただく質問をまとめました。持ち込み前の疑問解消にお役立てください。
- 軽トラを借りて持っていってもいいですか?
-
軽トラックは問題なく使用できます。ただし、社名やロゴが入った車両は事業用として扱われるため使用できません。また、トラック・ダンプ車(軽トラック・軽ダンプを除く)、パッカー車、ハコ車(幌付き・パネルで囲まれた荷室の車)なども家庭ごみの搬入には使えませんのでご注意ください。
黒ナンバー(黒地に黄色文字のナンバー)の車両も事業用として扱われるため使用できません。 - 本人以外の車でも大丈夫ですか?
-
本人以外の車でも問題ありません。家族や友人の車を使って持ち込むことができます。ただし、予約時に発行される登録番号が必要になるため、必ず控えておきましょう。
また、車検証の提示を求められる場合もありますので、車検証も持参してください。 - 予約なしで突撃してもいいですか?
-
いいえ、予約なしでの持ち込みはできません。福岡市では必ず事前予約が必要です。電話かインターネットで、搬入予定時刻の30分前までに予約を済ませてください。当日予約も可能ですが、受付時間に注意が必要です。予約なしで工場へ行っても受け入れてもらえず、そのまま持ち帰ることになってしまいます。
- レンタカーで持ち込みはできますか?
-
レンタカーでの持ち込みは可能ですが、事前協議が必要です。インターネットからの予約はできないため、自己搬入ごみ事前受付センター(電話:092-433-8234)へ直接お問い合わせください。事情を聞き取り、搬入履歴や搬入物などを確認・審査のうえで、家庭系として予約できる場合があります。
レンタカーは車体に社名が入っていることや、事業者が利用することが多いため、事業系のゴミとして扱われる可能性があるためです。 - 持ち込む量に制限はありますか?
-
可燃物施設では、1回あたりの搬入量が4トンまでという制限があります。一般家庭から出るゴミであれば、この制限を超えることはほとんどありません。
ただし、大規模な片付けや解体工事などで大量のゴミが出る場合は、事前に受付センターへ相談することをおすすめします。 - 1日に何回も持ち込んでもいいですか?
-
1日に複数回持ち込むことは可能です。ただし、それぞれ事前予約が必要になります。大量のゴミがある場合は、1回でまとめて持ち込む方が効率的です。軽トラックなどの容量が大きい車両を使うか、複数台で一緒に持ち込むことも検討してみてください。
- 予約時間に遅れそうな場合はどうすればいいですか?
-
予約時間に遅れそうな場合は、できるだけ早く自己搬入ごみ事前受付センター(092-433-8234)へ連絡してください。大幅に遅れる場合は、予約を取り直す必要があるかもしれません。受付時間を過ぎると受け付けてもらえないため、時間に余裕を持って出発しましょう。
- 予約のキャンセルや変更はできますか?
-
予約のキャンセルや日時変更は可能です。自己搬入ごみ事前受付センター(092-433-8234)へ連絡してください。インターネット予約の場合でも、変更やキャンセルは電話でのみ受け付けています。
当日キャンセルの場合も、必ず連絡を入れるようにしましょう。 - 雨の日でも持ち込みはできますか?
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雨の日でも通常通り持ち込みは可能です。ただし、台風や大雨などの悪天候時には、安全のため受け入れを中止する場合があります。天候が心配な場合は、事前に工場へ問い合わせて確認することをおすすめします。また、雨の日は工場内の床が滑りやすくなるため、足元に十分注意してください。
- 処理券を買ってしまったのですが、持ち込みに変更できますか?
-
戸別収集用に粗大ごみ処理券を購入した後でも、持ち込みに変更することは可能です。ただし、購入した処理券の払い戻しはできません。処理券は次回の戸別収集時に使用できますので、取っておくことをおすすめします。または、他に処分したい粗大ごみがあれば、そちらを戸別収集で出すこともできます。
まとめ:福岡市の粗大ゴミ持ち込みで賢く処分しよう
福岡市の処理工場へ粗大ゴミを持ち込む自己搬入は、料金が安く、処分も早いため、引っ越しや大掃除で急いでいる方に最適な方法です。
この記事で解説した重要なポイントをおさらいしましょう。
- 必ず事前予約が必要(電話またはインターネット、搬入30分前まで)
- 料金は10kgごとに140円と重量制で、戸別収集より安い
- 燃えるゴミと燃えないゴミで持ち込み先が異なる
- 家電4品目やパソコンは持ち込めない
- 日曜日は輪番制、年末は12月31日午後3時まで
事前予約を忘れずに行い、燃えるゴミと燃えないゴミを正しく分別して持ち込みましょう。持ち込めないものについても事前に確認しておくことで、スムーズに処分できます。
大量のゴミをまとめて処分したい方、急いで処分したい方は、ぜひ自己搬入を活用してください。
自己搬入が難しい場合は、戸別収集を利用するか、民間の不用品回収業者に依頼する方法もあります。戸別収集については、別記事「福岡市の粗大ごみ出し方完全ガイド」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
参考情報・出典
この記事は、福岡市の公式情報をもとに作成しています。最新の情報や詳細については、以下の公式サイトをご確認ください。
- 福岡市公式サイト「↗ごみの自己搬入について」(最終更新:令和7年)
- 自己搬入ごみ事前受付システム:「↗福岡市自己搬入ごみ事前受付」
- 福岡市公式サイト「↗家電リサイクル法の家電の処分方法について」

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