福岡市で家電を処分する際、最初に確認すべきことは「その家電がどの分類に当たるか」です。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の4品目は家電リサイクル法により福岡市では収集できず、処分ルートが通常の家電とは異なります。
一方、電子レンジや掃除機などは粗大ごみや燃えないごみとして処分が可能で、30cm以下の小型家電は無料の回収ボックスも利用できます。
この記事では、家電の種類ごとに福岡市での正しい処分方法・費用・手続きの流れをFPの視点でコスト比較も交えながら解説します。引越しや遺品整理など、まとめて処分が必要な場面でも参考にしてください。
福岡市で家電を処分する方法は大きく3つ

福岡市で家電を処分する方法は、家電の種類によって異なります。まず自分が処分したい家電がどの分類に当てはまるかを確認することが、手続きを進める上での最初のステップです。
粗大ごみとして出す(指定袋に入らない家電)
電子レンジ・掃除機・扇風機など、福岡市の指定袋(45L)に入らない大きさの家電は粗大ごみとして処分します。
粗大ごみを出す前に、粗大ごみ受付センターへの予約が必要です。予約方法は次の3つです。
- 電話:092-731-1153(※マーカー)
- インターネット
- LINE
予約後、コンビニ等で処理券を購入してください。 収集日の朝8時30分までに自宅前に出します。手数料は品目により3種類です。
- 300円
- 500円
- 1,000円







指定袋に入る大きさ・重さであれば、燃えないごみとして出すことも可能です。ただし、リチウムイオン電池やバッテリーが内蔵されている家電は必ず取り外してから処分してください。
家電リサイクル法で処分する(4品目)
エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目は、「特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)」により、福岡市では粗大ごみとしての収集も、ごみ処理施設への持ち込みも受け付けていません。
処分する際は、家電量販店への引き取り依頼または指定引取場所への持ち込みが必要です。リサイクル料金と収集運搬料金の両方が発生します。
小型家電回収を利用する(30cm以下)
スマートフォン・デジタルカメラ・ゲーム機・イヤホンなど、投入口(横25cm×縦8.5cm)を通る小型の家電は、福岡市内の区役所や公民館などに設置された小型電子機器回収ボックスを無料で利用できます。燃えないごみの収集日(月1回)を待たずにいつでも持ち込める点がメリットです。
- 粗大ごみ:電子レンジ・掃除機・扇風機など/手数料300〜1,000円
- 家電リサイクル法:エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機/リサイクル料金+収集運搬料金
- 小型家電回収ボックス:スマートフォン・デジカメ・ゲーム機など/無料
小型の家電の捨て方については「電子レンジ・炊飯器・掃除機の捨て方や不燃ごみの境界線」を参考にしてください。
家電リサイクル法の対象4品目|処分方法と費用

エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目は、家電リサイクル法により製造業者によるリサイクルが義務付けられています。福岡市の粗大ごみ収集やごみ処理施設への持ち込みは対象外のため、必ず専用のルートで処分してください。処分時にはリサイクル料金と収集運搬料金の2種類の費用が発生します。
処分方法に迷った場合は、「粗大ゴミ回収VS不用品回収業者」を参考にしてください。
エアコンの処分方法
エアコンを処分する際は、購入した家電量販店への引き取り依頼、または指定引取場所への自己搬入が基本となります。リサイクル料金はメーカーにより異なり、主要メーカー(パナソニック・ダイキン・三菱電機など)で550円〜990円程度です。これに収集運搬料金(量販店により異なる)が加算されます。







エアコンのリサイクル料金は室内機と室外機を合わせた1台分の料金です。一方のみを処分する場合でも料金は変わりません。また、取り外し工事費はリサイクル料金・収集運搬料金とは別に発生します。
テレビの処分方法(ブラウン管・液晶・プラズマ)
テレビのリサイクル料金は画面サイズと方式によって異なります。主要メーカー(パナソニック・シャープ・三菱電機)の場合、液晶・プラズマ式は画面サイズ15型以下が1,870円、16型以上が2,970円が目安です。ブラウン管式はこれより低めの設定が多い傾向があります。
- 液晶・プラズマ式(15型以下):約1,870円(主要メーカー目安)
- 液晶・プラズマ式(16型以上):約2,970円(主要メーカー目安)
- ブラウン管式(小):約1,320円(主要メーカー目安)
- ブラウン管式(大):約2,420円(主要メーカー目安)
冷蔵庫・冷凍庫の処分方法
冷蔵庫のリサイクル料金は容量によって2段階に分かれています。主要メーカー(パナソニック・三菱電機・日立)の場合、170L以下が3,740円、171L以上が4,730円が目安です。大型の冷蔵庫は重量があるため、自己搬入が難しい場合は量販店の収集サービスを利用するのが現実的です。
洗濯機・衣類乾燥機の処分方法
処分費用は「リサイクル料金+収集運搬料金」です。収集運搬料金は量販店によって異なります。
| 品目 | リサイクル料金(目安) |
|---|---|
| エアコン | 550〜990円 |
| テレビ(液晶16型以上) | 2,970円 |
| 冷蔵庫(171L以上) | 4,730円 |
| 洗濯機 | 2,530円 |
※上記はいずれも主要メーカーの目安です。
指定引取場所に自己搬入する場合、収集運搬料金は不要です。事前に郵便局でリサイクル料金を支払い、家電リサイクル券を取得してから持ち込んでください。
家電の種類別|福岡市での捨て方
処分したい家電が家電リサイクル法の対象4品目以外の場合、サイズによって「燃えないごみ」「粗大ごみ」「小型家電回収ボックス」の3つに振り分けます。品目ごとに正しい処分先を確認してから手続きを進めましょう。
電子レンジ・炊飯器
電子レンジ・炊飯器の処分区分は、指定袋(45L)に入るかどうかで異なります。
- 指定袋に入らない場合:粗大ごみ
- 指定袋に入る場合:燃えないごみ
粗大ごみとして出す場合の手数料は次の通りです。
- 電子レンジ・オーブンレンジ:500円
- 炊飯器:指定袋に入れて燃えないごみとして処分するケースが大半です。







電子レンジ内部の回転プレート(ガラス製)は、割れている場合は厚紙で包んで「危険」と表記し、燃えないごみとして出してください。本体とは別に処分が必要です。
掃除機・空気清浄機
掃除機・空気清浄機の処分区分は、指定袋(45L)に入るかどうかで異なります。
- 指定袋に入らない場合:粗大ごみ(手数料300円)
- 指定袋に入る場合:燃えないごみ
ロボット掃除機はリチウムイオン電池が内蔵されています。必ず電池を取り外してから処分してください。
電池の取り外しや回収場所は次の通りです。
- メーカー
- 家電量販店の電池回収ボックス
パソコン・スマートフォン
パソコンはPCリサイクル法(資源有効利用促進法)に基づき、メーカーによる回収が義務付けられています。メーカーロゴのあるパソコンは、各メーカーへ直接回収を依頼するか、小型家電回収ボックスを利用します。家電リサイクル対象外のため、福岡市の粗大ごみには出せません。
スマートフォン・タブレットは投入口(横25cm×縦8.5cm)を通るサイズであれば小型家電回収ボックスで無料処分が可能です。データの初期化を必ず行ってから処分してください。
- メーカー製パソコン(PCリサイクルマーク付き):各メーカーへ無料回収依頼
- 自作PC・メーカー不明:リネットジャパンの宅配回収サービス(1箱目無料)を利用
- スマートフォン・タブレット:小型家電回収ボックスで無料処分
- データ消去:処分前に必ず初期化またはデータ消去ソフトで対応
照明器具・扇風機
照明器具の処分区分は、指定袋(45L)に入るかどうかで異なります。
- 指定袋に入らない場合:粗大ごみ(手数料300円)
- 指定袋に入る場合:燃えないごみ
蛍光管・電球は照明器具本体とは別に処分が必要なので、燃えないごみとして出してください。
扇風機は粗大ごみ(手数料300円)として処分します。ドライヤーは小型家電回収ボックスへの無料投入も可能です。投入口のサイズ(横25cm×縦8.5cm)を通るものが対象となります。







LED電球・蛍光灯の処分方法は市内の家電量販店やホームセンターの回収ボックスを利用することもできます。水銀を含む蛍光灯は適切な処分が求められるため、回収ボックスの活用を優先してください。
福岡市で家電を持ち込み処分する方法

収集日を待たずに処分したい場合や、引越し直前でまとめて処分したい場合は、ごみ処理施設への自己搬入が有効です。持ち込み処分は当日予約でも対応可能なため、時間的に余裕がない場面でも使いやすい方法です。
粗大ごみの持ち込みについては「粗大ゴミ持ち込み完全ガイド」をご覧ください。引っ越しが必要な場合は「引っ越し不用品処分ガイド」を参考にしてください。
ごみ処理施設への持ち込み手順
福岡市の「自己搬入ごみ事前受付サービス」を利用し、9か所の処理施設でごみを受け入れています。各施設への搬入には事前申し込みが必要で、電話またはインターネットで搬入予定日の2週間前から当日の搬入予定時間の30分前まで受け付けています。
- 自己搬入ごみ事前受付センターへ申し込み(電話:092-433-8234 またはインターネット)
- ごみの種類別に搬入施設を確認(燃えるごみ・燃えないごみで施設が異なる)
- 指定施設へ自家用車で搬入(軽トラック・軽ダンプは可。トラック・ハコ車・社名入り車両は不可)
- 搬入時に料金を現金で支払い
受け入れできる家電
持ち込みで処分できるのは、粗大ごみとして扱われる家電(電子レンジ・掃除機・扇風機など)です。家電リサイクル法の対象4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)およびパソコンは、ごみ処理施設への持ち込みができません。







「施設に持ち込めば何でも処分できる」と思って冷蔵庫や洗濯機を車に積んで行くと、受け入れを断られます。家電リサイクル法の対象品目は必ず別ルート(家電量販店・指定引取場所)で処分してください。
持ち込み料金
福岡市でごみを持ち込み処分する場合の料金は、10kgごとに140円で計算し、搬入のたびに手数料として現金で徴収します。収集サービス(300〜1,000円/点)と異なり重量課金のため、電子レンジや掃除機など複数点をまとめて持ち込む場合はコストを抑えられるケースがあります。
家電を安く処分する方法|費用比較

家電の処分費用を抑えるには、行政サービスと無料回収の組み合わせが基本です。FPの観点から整理すると、処分方法によって同じ家電でも費用が大きく変わるため、状況に応じた選択が重要です。
小型家電回収ボックス
スマートフォン・デジタルカメラ・ゲーム機・イヤホンなど、投入口(横25cm×縦8.5cm)を通るサイズの小型家電は、福岡市内の区役所・公民館・地下鉄駅構内などに設置された小型電子機器回収ボックスを無料で利用できます。燃えないごみの収集日(月1回)を待たずにいつでも持ち込める点もメリットです。
各区の主な設置場所は以下の通りです。
- 各区役所・出張所(東区・博多区・中央区・南区・城南区・早良区・西区)
- 市民センター・公民館など市内の公共施設
- 地下鉄駅構内(一部)
設置施設の営業時間内であれば随時利用可能です。詳細な設置場所は福岡市環境局の公式サイトでご確認ください。
参考:福岡市「↗小型電子機器と小型充電式電池を回収しています!」
家電量販店の引き取りサービス
家電量販店(ヤマダ電機・ケーズデンキ・ヨドバシカメラなど)では、新品購入時に旧製品を引き取るサービスを提供しています。買い替えのタイミングであれば、収集運搬料金が購入費用に含まれるケースもあり、別途手続きが不要になる点が利点です。
家電量販店での引き取り費用の目安は次の通りです。
- 家電リサイクル対象4品目:リサイクル料金+収集運搬料金が必要。買い替え時は運搬料が割安になる場合あり
- 小型家電(情報通信機器・映像機器・音響機器):無料引き取りの店舗が多い
- その他小型家電:500〜5,000円程度の引き取り料が発生する場合あり
店舗ごとに対象品目や料金が異なるため、事前確認が必要です。
フリマ・買い取りを利用する
状態が良い家電は、フリマアプリ(メルカリ・ラクマなど)やリサイクルショップへの持ち込みで処分費用をゼロまたはプラスにできる可能性があります。FPの視点では、処分費用と売却金額の差分を考慮した上で方法を選ぶことが賢明です。
| 処分方法 | 費用目安 |
|---|---|
| 小型家電回収ボックス | 無料(サイズ制限あり) |
| 燃えないごみ | 指定袋代のみ(15〜45円) |
| 粗大ごみ収集 | 300〜1,000円/点 |
| ごみ処理施設持ち込み | 140円/10kg |
| フリマ・買い取り | 0円〜(状態次第でプラスも可能) |
| 家電リサイクル法4品目 | リサイクル料金+収集運搬料金(品目・メーカーによる) |
ごみ処理施設への持ち込みは、複数点まとめて処分する場合に有利です。
違法な不用品回収業者に注意

家電の処分を急いでいるとき、「無料回収」「何でも引き取ります」といった広告を出している業者に依頼してトラブルになるケースが福岡市でも報告されています。廃棄物の収集・運搬には法律上の許可が必要であり、無許可業者への依頼は依頼者側にもリスクが及ぶ点を理解しておくことが重要です。
不用品回収業者の利用を検討している方は「不用品回収業者の選び方ガイド」をご覧ください。
無許可業者の特徴
不用品回収業者が家庭ごみ(廃棄物)を収集・運搬するには、廃棄物処理法に基づく福岡市長の許可(一般廃棄物収集運搬業許可)が必要です。許可を持たない業者は法律上、家庭の不用品を回収できません。
以下に当てはまる業者には注意が必要です。
- トラックで住宅街を巡回しながら「無料回収」と呼びかけている
- 見積もりなしで即決を迫ってくる
- 「何でも無料」と宣伝しているが、作業後に高額請求してくる
- 会社名・住所・許可番号を明示しない
- 領収書を発行しない
トラブル事例と対策
無許可業者に依頼した場合、回収した家電が不法投棄される可能性があります。不法投棄された廃棄物の処理費用は、排出者(依頼した側)にも責任が及ぶケースがあるため、「安ければどこでもよい」という判断は避けましょう。
依頼前に確認すべきポイントは2点です。福岡市のホームページで「一般廃棄物収集運搬業許可業者一覧」を確認すること、そして見積書・領収書を必ず受け取ることです。







「無料回収」を名乗っていても、積み込み後に「分別費用」「処分費用」として数万円を請求するケースが全国で多発しています。不審に感じたら作業を止め、福岡市消費生活センター(電話:092-781-0999)に相談してください。
まとめ|家電の種類によって処分方法が変わる
福岡市で家電を処分する際に最初に確認すべきことは、その家電がどの分類に当たるかです。分類を間違えると、処理施設に持ち込んでも受け入れを断られたり、回収当日に収集してもらえないといったトラブルにつながります。
- エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の4品目
-
家電リサイクル法の対象。福岡市では粗大ごみ収集・施設持ち込みともに不可。家電量販店または指定引取場所で処分
- パソコン
-
PCリサイクル法の対象。メーカー回収が原則。自作PCはリネットジャパンを利用
- 電子レンジ・掃除機・扇風機など
-
粗大ごみ(指定袋に入らない場合)または燃えないごみ
- スマートフォン・デジカメ・ゲーム機など
-
小型家電回収ボックスで無料処分
- 照明器具・炊飯器など
-
サイズに応じて燃えないごみまたは粗大ごみ
引越しや遺品整理など、複数の家電をまとめて処分する場面では、ごみ処理施設への自己搬入(重量課金:10kgごとに140円)が費用を抑えやすい選択肢です。ただし家電リサイクル法の対象4品目は持ち込み不可のため、品目ごとに処分ルートを分けて準備する必要があります。
処分を業者に依頼する場合は、福岡市の許可業者かどうかを事前に確認してください。「無料回収」を名乗る無許可業者によるトラブルは、依頼者側にも責任が及ぶリスクがあります。
福岡市のゴミ出しルール全体については、福岡市のゴミ出し総合ガイドで詳しく解説しています。また、粗大ごみの詳しい出し方は福岡市の粗大ごみ出し方完全ガイドをご覧ください

